ファイナル
僕がはじめてワールドカップに夢中になったのは、82年のスペイン大会。ただ1ゲームも映像は見ていない。偶然買った、サッカー大百科かそんなタイトルの本に82年のワールドカップのことが盛りだくさん書いてあった。10ページほどのカラー写真に、あとはところどころに白黒写真。それ以外は文字ばかりの本だった。
そのスペイン大会は優勝したイタリアが主人公のように書いてあった。なぜか知っていたジーコ率いる最強のブラジルをやぶったこと、そのゲームでハットトリックを決めたパオロ・ロッシのこと。小学生の僕は、数枚の写真と文字から、勝手に想像して舞いあがっていた。
映像で見たこともないチームなのにそれ以来、アズーリのファンだ。94年アメリカ大会のバッジオの後ろ姿は今も忘れることができない。一時はあまりに守備的な戦い方に気持ちが離れかけたこともあった。今大会もあまり期待していなかった。秘かにブラジルとイタリアのファイナルを夢見たりしていたが、タイトルをとるなど夢にも思わなかった。
20年以上前、自分の頭のなかだけで必死に想像していた風景が現実になった。
ゲームのターニングポイントはジダンの退場じゃない。後半早々ビエラが負傷退場したことだ。後半に入りリズムをつかみかけたフランスは、中盤から果敢な飛び出しを見せるビエラを失い、攻め手を失った。代わりに入った選手は守備では合格点だったが、攻撃面では何の役にも立たなかった。ジダンを交代させるほどの勇気をもたない監督が率いるフランスにとってそれまでがすべて。アンリの負傷、ジダンの退場。イタリア伝統の守備力の前にフランスは自滅してしまった、という感じだった。
しかしジダンは神にはなれなかった。
最後は彼のもう一つの彼らしい一面をこれ以上ないほど披露してピッチを去った。マテラッツィが何かを言ったことは恐らく間違いないが、あそこをおさえきれられないのもジズーなのだ。とはいえ、彼が成し遂げた偉業が穢れることはない。
また一人偉大な選手が現役を終えた。さびしいことだが、これもサッカーだ。
ありがとう、ジダン。
エキサイティングな1ヶ月が終わった。ワールドカップらしい大会だったと思う。
力を出し切った国、出し切れなかった国、そして現実を思い知らされた国。
祭りが終わったという言葉がまさにあてはまる。
4年後、今度はアフリカ大陸初開催。
ドイツより遠くなるが次回は何とかして現地で祭りを味わいたいものである。
ありがとう、世界のサッカー選手たち。
ここまではできすぎたストーリーだ。
2006年6月22日ゲーム終了後、ドルトムントの夜空の下で君はこみあげるものといっしょに何を見ていましたか。
フランス 1-0 ブラジル
ドイツがアルゼンチンをPK戦の末やぶった。
今晩の4ゲームで決勝トーナメントに進出する16チームが全て決定する。前々回大会優勝のフランスは現在グループGの3位。ベスト16に進むには微妙な位置にいる。
日本 1-4 ブラジル
22日深夜に、最後の決戦、ブラジル戦を控えたわれらが日本代表を、応援しようというブログ上のキャンペーンに参加することになった。
次に望みがつながったととらえるか、勝たなければいけなかったととらえるか。
名選手といわれながらも、自分の国がサッカー小国であるがため、ワールドカップに出場できなかった選手たち。最近では「リベリアの怪人」と呼ばれ、'95年にはバロンドールやFIFA最優秀選手にも選出されたジョージ・ウェア。リベリアというアフリカの国の選手だが、ワールドカップに出場することはなかった。
アルゼンチン 6-0 セルビア・モンテネグロ
課題は随所にあげられるけど、いちばんまずかったのはゲーム運び。
先週の朝日新聞にW杯商戦の話が経済面に載っていた。
ついにFIFAワールドカップドイツ大会が開幕した。


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