2006年2月 7日 (火曜日)

ヴェルディ社長の言い訳を読んで

今週の日経ビジネスの「敗軍の将、兵を語る」はヴェルディの社長の記事だった。

「ジャイアンツ的感覚」ですか。。。
ため息が出ます。

スポーツを企業だけが支えた時代はもう終わっている。
バブル崩壊後いくつのスポーツクラブが企業から見放されて廃部し、何人の選手が路頭に迷ったのだろう。10年前誰がプロ野球のチームが一つなくなるなどと予想しただろう。スポーツは企業の広告だけのためにあるのではなく、親会社のためにあるのでもない。もちろん、スポンサーとして企業がスポーツに不必要とは決して思わない。しかしながらスポーツは、選手のもの、監督のもの、チームのもの、ファンのもの、そして社会のもの。そんな視点がない人物がトップにいることを残念に思う。

仮にヴェルディがかつてのように王者であり続け、全国ネットで視聴率のとれるチームであったとして、それは誰の得になるのだろう。スポーツは1チームでできるものではない。また最初から勝負がわかっているゲームに興奮は起こるのだろうか。レベルの高い、力の均衡したチーム同士がプレイするゲームに僕たちは熱くなるのだ。1チームだけが飛びぬけた、あるいは飛びぬけようとしたスポーツ、それが日本のプロ野球であり、今その構造的問題に苦しんでいる。

読売グループがこれまでスポーツに貢献したその実績は認める。ただ今回の記事を読むかぎり、企業の都合でしかスポーツを考えることができない人間ばかりなのであれば、彼らはもうスポーツから離れてもらいたい。少なくとも名門ヴェルディ再生のために読売グループの力は不要に感じる。

そして何より記事を読んで残念なのは、ヴェルディのファンへの言葉が一つもないことだった。

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2006年1月24日 (火曜日)

ホリエモン逮捕

ウォーレン・バフェットの言葉より
「ある人が、人を雇うときに必要なのは、誠実さ、知性、そしてエネルギーという三つの素質だと言ったことがある。そして最初の要素が欠けている場合、あとの二つがあるのは最悪だと。~(中略)~ 「誠実さ」のない人間を雇ったとしたら、その人間が鈍くて怠け者であってくれるよう祈ることになるだろう。」

僕の尊敬する人がライブドア・ショックに関して教えてくれた言葉です。
堀江前社長をはじめライブドア経営幹部は上の言葉がまさに当てはまる。彼らは能力も情熱もあったが、社会のルールを守るという誠実さに欠けていた、と言わざるを得ない。仕事への誠実さ、お客様への誠実さ、市場への誠実さ、そして社会への誠実さ。時価総額世界一を目指した彼らも最初はブレーキがきいていたのだろうが、大金を目の前にすると人間は誠実さを見失うもの、歯止めがどこかできかなくなったのでしょう。最後は社会が彼らにブレーキをかける結果となってしまった。

僕は「ヒルズ族」、「ビジネスセレブ」などチヤホヤされている人たちを見て、とても危なっかしく思えるのだが、今回の事件が彼らにもある種の教訓を与えてくれるのならよいと思う。ホリエモンが特にIT業界に与えた影響はプラス面だけを見ても大きい。彼の復活を願っているし、今回の教訓がもっとすばらしい若い世代、真の意味でのビジネスセレブを生み出してくれることにつながればよいと思う。

P.S.
昨日、今日と風邪で会社を休んでしまった。体調不良で会社を休むなんて4年ぶりくらい。たまにはいいか。

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2006年1月22日 (日曜日)

ライブドア・ショック

金儲けだけを考えていると無理が出てくるということだろうなぁ。
ライブドアって結局何が本業なの、何が得意な会社なのってこと。連結で見るとこの会社の売上の大部分がファイナンス関連。もともとポータルサイト運営などIT企業だったはずなのに、時価総額の増加を目指すばかりに勝負する場所を間違えてしまったんだろうな。

時価総額世界一を目指すって、どういうことなんだろう。
もちろん成長性や将来性も評価の基準のひとつだが、株価というのはそもそも、ある企業がまっとうな事業でまっとうな結果を出したのを受けて市場が評価して上昇するものだろう。核となる事業の磐石な基盤もととなわないまま、買収に買収を重ね、合法、違法を問わず、巧妙な手口で金を産み出すことで株価をつりあげることは明らかに順番を間違えている。まっとうな事業もないまま時価総額だけがあがること、言いかえれば自分たちだけのお金儲けでは市場が認めても世間が許さないということを今回の事件が示している。

企業が存在するためには、世の中に必要なモノ(サービス)を提供し続ける必要がある。必要なものを提供できない企業は当然淘汰されるし、淘汰されないようにどの企業も戦っている。しかしながらライブドアはこの基本的なルールにさえ乗らず金儲けに走っていた気がしてならない。砂上の楼閣とでもいってしまえばよいのだろうか、そんな企業はやがて淘汰されてしまうのだろう。

ホリエモンは好きではないが、古い伝統や商習慣に立ち向かっていく姿には共感できるものがあった。今回の事件は、古い伝統や商習慣からの反撃だったのだろうか。見せしめだったり、「出る杭」は打たれてしまったのだろうか。まだ捜査の途中のため、ホリエモン逮捕、ライブドア上場廃止などのショッキングな事態には至っていないが、優秀な人間が年齢を問わず活躍をできる舞台をなくすような悲しい流れにつながらないことを願うばかりである。

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2006年1月11日 (水曜日)

スポーツクラブの経営

今週の日経ビジネスの連載「敗軍の将、兵を語る」でJ2ザスパ草津の取締役の記事が載っていた。昨季からJ2に昇格し、地域密着で注目されていたザスパだが、自治体からの補助金の不正受給などの不祥事が発覚。11月には社長が解任され、ゴタゴタの多かった同クラブの経営の実情が語られていた。

きっと地方のクラブの経営の現状はこんなところなんだろうと思う。
プロリーグを目指すまでは組織的な体制、人材など、いわゆるマネジメントといわれる部分を整えることができず、ザスパのように求心力(?)のある人の「独裁」体制でやっていかないと仕方のないところもあるのだろう。Jのクラブになるという夢みたいな話を実現させるまでにはそういうやり方も適しているのかもしれない。

スポーツクラブの経営の難しさは、ビジネスとスポーツを両立させること。
ビジネス面だけ考えると、記事にあるように戦力を落とせばすむ話。しかしながら成績が悪いとファン、サポーターはついてこないから、戦力の充実は絶対に必要。反面、どれだけ高い競技力を持っていても、ゲームの勝敗は運で左右される部分も大きいし、毎年優勝できるわけでもない。となると、高い競技レベルを維持しつつも、成績に左右されない財務体質を形成しないといけない。安定した入場料収入を得るためには、成績が伴わなくてもファンやサポーターをスタジアムに集めるための仕組みが必要となる。

また、スタジアムの利用となると自治体の持つ施設を使用せざるをえない。スポーツというソフトはうまく利用すれば地域の活性化などにつながるはずだが、日本の自治体は、プロスポーツが施設を利用する場合使用料にプレミアをつける。(アメリカではメジャーのチームに年1ドルで使用させてくれる自治体もある。) 楽天などはうまく自治体を利用しているが、自治体からの協力を得るためにもクラブ側からの働きかけが必要になってくる。

プロスポーツクラブも普通の企業と同じように経営やマネジメントが必要なのである。記事の取締役も広島の家電量販店出身の人で、サンフレッチェ広島の取締役も勤めた人。ビジネスの世界で生きてきた人がこれからのスポーツクラブには求められているのだ。プロリーグに加入するということは、会社もスタッフもビジネスのプロにならなければならないということなのだろう。

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