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2006年4月11日 (火曜日)

放映権

プロ野球では、無料、有料を問わず12球団中3分の1の4球団がネットライブ中継を行っている。過去のジャイアンツ戦ほどの「金のなる木」にはならなくても、今後それなりに定着していけば、球団に対して新しい収益モデルを提供していくことになるだろう。

ところで、各球団がネット放送を独自に提供することができるのは、日本プロ野球では各チームが自身の主催ゲームに関しての放映権を保有しているからだ。ここで対照的な例をあげると、Jリーグの場合は、放映権はリーグが保有している。そのほかにも、リーグが放映権を保有しているケースは世界を見渡せば多くあり、同じサッカーあれば、英プレミア・リーグ、独ブンデス・リーガ、そしてアメリカのNFLもこれにあたる。これらのスポーツでは各リーグが放映権を一括で管理し、それらをリーグに所属する各チーム、クラブに分配している。

そもそもプロスポーツの醍醐味は、実力の似通ったチームの白熱したゲームにあり、最初から勝負のわかっているゲームよりは、どうなるかわからないゲームによりエキサイトするという前提に立てば、放映権収入をリーグが各チームに分配するという考え方はとても理にかなっていると思う。

一方イタリアやスペインのサッカーリーグは各クラブが放映権を所有しており、数年前イタリアで放映権収入を当てにして、身の丈に合わない選手補強を繰り返し、経営が破綻してしまったクラブがいくつもあった。これらの例を出すまでもなくリーグ共存の前提から考慮すると、放映権をここのクラブが持つことは、全体最適に結びつかず、結局はリーグの質の低下につながっていくように思える。

まだまだ始まったばかりのネット放送がプロ野球に再び危機をもたらすとは思えないが、無料でどこでもプロ野球を見ることができることをありがたく感じつつも、プロ野球の放映権の扱いを考えるべき時期に来ているのかもしれないと感じる。

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